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飲酒の習慣がある人はアセトアミノフェンで腎疾患のリスク

(2013年11月) アセトアミノフェン(商品名では「タイレノール」など)の常用と大量飲酒の習慣が、それぞれ単独的に腎臓や肝臓に有害であることは過去の研究ですでに示されていますが、米国公衆衛生学会で発表予定であるパーカー大学(米国)の研究によると、アセトアミノフェンを常用している人では、少量であっても飲酒の習慣があると腎臓に良くありません。

アセトアミノフェンの服用量が適正量で飲酒量が軽度~中程度である場合にも、腎臓疾患のリスクが2.2倍になるというのです。

研究の方法

アルコール摂取量・アセトアミノフェンの使用状況・健康問題に関する1万人以上のデータを分析しました。

結果

アセトアミノフェンの通常の範囲内での(継続的な)使用、あるいは軽度~中程度の飲酒習慣のいずれかだけである場合には腎臓への悪影響は見られませんでしたが、両方に該当する人では、腎臓関連の健康問題が増加していました。

通常量のアセトアミノフェンを日常的に服用しており、かつ軽度~中程度の飲酒習慣もあるという人は1万人ほどのうちの2.6%だったのですが、この2.6%のうちの1.2%に腎機能障害が見られたのです。

解説

研究者によると、アセトアミノフェンの体内処理に関与する遺伝子にアルコールが干渉するために、飲酒とアセトアミノフェンの服用を同時に行うと腎臓に負担がかかるのだと考えられます。

アセトアミノフェンは処方薬ではないためドラッグストアなどで簡単に手に入りますが、服用には注意が必要です。

研究者は次のように述べています:

「慢性的な痛みがあって毎日アセトアミノフェンを飲んでいるのであれば、お酒は飲まないようにしましょう。 逆に、日常的に飲酒をしている人の場合には、アセトアミノフェン以外の痛み止め(アスピリンなど)に切り替えるか、あるいはOTC薬(医師の処方箋を必要とせず薬局で買える薬)を飲まないようにしましょう」

「アセトアミノフェンが全面的にダメだとか、適量の飲酒でもダメだというわけではありません。 アセトアミノフェンを何日も継続して服用している人が飲酒するというのが良くないのです」
また、二日酔いにアセトアミノフェンを服用することに関しては、次のように述べています:
「日常的に飲酒をしていない人であれば、(二日酔いの頭痛を治すのに)アセトアミノフェンを服用しても問題ないでしょう。 慎重を期するのであれば、腎臓が健康な人であっても(二日酔いの頭痛を治すときに)念のために他の種類の鎮痛剤にしておくと良いかもしれません」