「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

アセトアミノフェン服用時にはミスを自覚しにくくなる

(2016年4月) "Social Cognitive and Affective Neuroscience" 誌に掲載されたトロント大学などの研究によると、解熱鎮痛剤の有効成分であるアセトアミノフェンを服用したときには間違いを見つける能力が損なわれるかもしれません。出典: Is a Popular Painkiller Hampering Our Ability to Notice Errors?

研究の方法
62人の被験者を2つのグループに分けて、一方のグループにのみ二重盲検法でアセトアミノフェン1g(*)を服用してもらいました(もう一方のグループはプラシーボ)。
(*) 1gというのは、標準的な範囲内で最大の用量です。

そして2つのグループに、脳の電気活動を測定する機器を装着したうえで実験に参加してもらいました。 この実験というのは、画面に「F」の文字が表示されたらボタンを押すが「E」の文字が時おり表示されてもボタンを押さないというものでした。

結果
アセトアミノフェンを服用したグループの方が、ミスをした(ボタンを押すべきでない時にボタンを押した、あるいはその逆)ときの脳の電気活動が鈍っていました。 このことから、アセトアミノフェンによって自分の犯したミスに気付き難くなるのではないかと思われます。
アセトアミノフェンによりミスが増えるということではなく、自分がミスをしたという事実を認識し難くなるということのようです。 アセトアミノフェンの服用によりミスが増えたのかどうかは不明。
また、アセトアミノフェンを飲んだグループは「F」の文字が出たときにボタンを押さないことが多いようでした。 この点についても今後の研究でさらに調査する予定です。