酸性の飲食物を口にした直後に歯を磨いてはならない

(2015年11月) メルボルン大学の研究によると、糖分が入っていない飲み物であっても酸が歯のエナメル質にダメージを与えます。

研究者は次のように述べています:

「糖分の摂取量を減らすことで虫歯のリスクを減らせますが、一部の飲食物に含まれている複数の酸の化学的混合物も(口腔細菌が糖分から作り出す酸と)同程度に酸蝕症の原因となります」

「酸蝕症とは酸によって歯の硬組織などが侵食されることで、初期の段階ではエナメル質が損なわれますが、進行すると歯の内部に存在する歯髄にまで到達することがあります」
初期の酸蝕症は、医療機関でミネラルを補ってもらうことで治療できます。 進行した酸蝕症は、詰め物や被せ物による処置が必要となります。
研究の概要
スポーツドリンクなど23種類の清涼飲料水が歯に及ぼす影響を調査したところ、添加物として酸を含むためにpHが低い(酸性の)飲料であれば糖分が含まれていなくても歯のエナメル質にダメージを及ぼしていました。
  • エナメル質の軟化は、23種類の清涼飲料水の大部分に見られました。 軟化の程度は30~50%でした。
  • 歯の表面を損なう(失わせる)作用は、糖分を含んでいる飲料と含んでいない飲料とで同程度でした。 風味を付けただけのミネラルウォーターや「歯に優しい」と表示されている飲料でも歯の表面が損なわれました。
  • 8種類あったスポーツドリンクでは、カルシウム含有量が多い2種類を除いてエナメル質を損なっていました。
アドバイス
  • 酸性の添加物が使用されていないかどうかをチェックしましょう。 特に、クエン酸とリン酸には要注意です。
  • 酸性の飲食物を飲食した後には、すぐに歯を磨いてはいけません。 酸性物質により柔らかくなった歯の表面がこすり落とされてしまうからです。 歯を磨く代わりに水で口をゆすぎましょう。 口をゆすいでからから1時間が経過したら歯を磨いても大丈夫です。
  • 歯科で定期健診を受けましょう。
  • 清涼飲料水はなるべく飲まないようにしましょう。