「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

ホットフラッシュに対する鍼治療の効果はプラシーボ効果?

(2016年1月) "Annals of Internal Medicine" に掲載されたメルボルン大学の研究で、ホットフラッシュに対する鍼治療の実効性が疑問視される結果となりました。 本物の鍼治療でも偽の鍼治療でも同程度に症状が軽減されたのです。

これまでの研究で鍼治療は、腰痛・頚部痛・関節炎・緊張性頭痛・化学療法後の吐き気と嘔吐・花粉症などに有効であることが示されています。

研究の方法
ホットフラッシュの中程度の症状が1日に7回以上出るという40才超のオーストラリア人女性327人(*)を2つのグループに分けて、一方のグループには本物の鍼治療を8週間にわたって10回行い、もう一方のグループには偽の鍼治療(†)を行いました。

(*) 乳ガンの病歴がある女性や両方の卵巣を切除した女性は含んでいません。 このような女性はホットフラッシュの症状が出る年齢や症状の程度が一般と異なるため、別途に研究を行う必要があると研究チームが考えたためです。

(†) 先端が鋭くない鍼を用いた鍼治療。 皮膚を突き破らないため効果が薄い。
結果

8週間の治療により、本物と偽者どちらの鍼治療でもホットフラッシュの頻度と症状の程度が40%軽減されました。 鍼治療による効果は治療終了から半年後にも持続していました。

解説

鍼治療の効果がそもそもプラシーボ効果であるために、本物の鍼治療と偽の鍼治療とで効果に差が生じなかったという可能性が考えられます。 治療に関係なくホットフラッシュが自然と治まった可能性もあります。 ホットフラッシュには年月を経るうちに自然と治まる傾向があります。

今回の研究が厳密に行われた大規模なものであることから研究チームは、鋭い針先で皮膚を突き破っても鈍い針先で皮膚を刺激する以上の効果を得られないという結果に自信を持っています。