急性閉塞隅角緑内障は炎症性疾患だった

(2014年7月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたカリフォルニア大学サンディエゴ校などの研究によると、急性の緑内障は主に炎症性の疾患であって、眼圧の上昇によって細菌に感染したときに見られるのと同様の炎症応答が起きるために視力が失われるのだと考えられます。
急性閉塞隅角緑内障
緑内障には開放性のものと閉塞性のものがあります。 開放性の隅角緑内障は進行が遅く症状もわかりにくいために診断が遅くなりがちです。 これに対して急性で閉塞性の隅角緑内障では、眼圧が急上昇して痛みが生じ、視力も直ちに損なわれます。
この研究ではマウス実験により、眼圧の大幅な上昇が持続することによって TLR4 という遺伝子のスイッチが入り、それによってカスパーゼ8というタンパク質が活性化されることが示されました。 このカスパーゼ8が、炎症性のタンパク質(感染症に対抗する目的で生産されるのと同じもの)の生産を引き起こします。

研究者は次のように述べています:

「この炎症応答は諸刃の剣であり、通常は感染症から人体を守ってくれるのですが、急性緑内障においては網膜細胞においてアポトーシス(プログラム細胞死)を促進します」


確認の実験では、TLR4 遺伝子またはカスパーゼ8を抑制することで、急性緑内障のマウスの網膜細胞死を鈍化させることに成功しました。