思春期の子供の気分の変動が激しいならば睡眠を十分に取らせると良い

(2016年6月) "Sleep" 誌に掲載されたシンシナッティ大学の研究によると、思春期の子供は睡眠時間が不足すると気分の変動が激しくなります。

研究の方法

14~17才の思春期の子供97人(女子率65%)を被験者として、5晩続けて睡眠不足になる(睡眠時間が6.5時間)場合と5晩続けて睡眠時間がたっぷり(睡眠時間が10時間)場合とで翌日の気分がどう異なるかを調べました。 5晩と5晩の間には2晩の空白期間を設けて、一方が他方に影響しないようにしました。

各被験者には試験期間中に毎日、悲しみ・怒り・元気度・疲労感・集中力・眠気を報告してもらいました。

結果

年齢・性別・人種に関わらず、睡眠時間が十分だったときより睡眠時間が不足していたときのほうが、悲しみ・怒り・眠気の変動が大きくなっていました。

実用性
研究者によると、気分のムラや感情制御不全(*)は社交や学業などに悪影響を及ぼしかねないだけでなく、もっと深刻な精神面の問題の一因となる可能性があります。 睡眠をしっかり取るようにすれば、そのような事態を防げるかもしれません。

(*) 感情制御不全 - emotional dysregulation。

Wikipediaによると感情制御不全の人の特徴は次のようなものです: 突然怒り出して物を壊したり投げたりする、感情が極端である、衝動的である、自分の感情を理解できない、気持ちを落ち着かせられない、ネガティブな性格に傾く。

「情緒不安定」と同じような意味でしょうか。