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成人の難治性てんかんにも高脂肪・低炭水化物の食事が有効

(2014年10月) "Neurology" 誌オンライン版に掲載された Mid-Atlantic Epilepsy and Sleep Center(米国)によるレビューで、成人の難治性癲癇(てんかん)患者の発作を減らすのにも、高脂肪・低炭水化物の食事が有効である可能性が示されました。

改良版アトキンス・ダイエット(modified Atkins diet)やケトン誘発食などの高脂肪・低炭水化物は、子供の癲癇患者にはしばしば用いられますが、成人に対する効果を調べた研究はこれまでほとんど行われてきませんでした。

研究の方法

今回のレビューでは、ケトン誘発食の癲癇への効果を調べた5つの研究(患者者数合計47人)と改良版アトキンス・ダイエットの効果を調べた5つの研究(患者者数合計85人)の結果を分析しました。

結果

ケトン誘発食では32%の患者において、改良版アトキンス・ダイエットでは29%の患者において癲癇発作が50%以上軽減されていました。 ケトン誘発食では9%の患者、改良版アトキンス・ダイエットでは5%の患者で、癲癇発作が90%超軽減されていました。

改良版アトキンス・ダイエットでもケトン誘発食でも、食事療法を開始してから数日~数週間のうちに癲癇発作の軽減が見られました。 その後も食事療法を続けている間は効果が持続しましたが、子供の場合と違って、食事療法を止めると効果も消滅しました。

いずれの食事療法でも同じような副作用が見られましたが、深刻なものではありませんでした。 最も一般的だった副作用は体重減少です。

研究期間が終了する前に食事療法を中止した患者の率は、改良版アトキンス・ダイエットでは42%、ケトン誘発食では51%でした。

コメント
食事療法を途中で中止する人が多い理由について、研究者は次のように述べています:

「これらの食事療法は、(食事内容が)非常に制限されているうえに(栄養の計算が?)とても複雑であるために、長期的に継続できる人は多くありません。 大部分の人は、食事上の問題や、人付き合いするうえで支障が出るなどの理由で食事療法を中止してしまいます」

「それでも今回の結果は、癲癇の治療選択肢として食事療法が少なからず有望であることを示すものです」