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年を取ると軽減される健康の悩みもある

健康は加齢に従って衰えていくというのが世間的な常識ですが、逆に年を取るほど良くなる面もあります。
  • アレルギーが減る
    年を取ると、花粉症などのアレルギーの症状が減っていきます。 これは、加齢とともにIgE というアレルギーの原因となる抗体の生産量が減っていくため(*)です。 アレルギーは大人になってからでも発症することがありますが、50代になる頃には、アレルギーに悩まされることは減ってきます。
    (*) 近年の研究により、55才以上の高齢者は IgE 抗体が少ないどころか多いことが明らかにされています。
  • 風邪をひきにくくなる
    20歳の人は平均で年に2~3回風邪をひき、子供はもっと頻繁に風邪をひきますが、50歳以降では、風邪をひくのが年に1~2回になります。 これは、年を取るにつれて(長年にわたって様々な病原体にさらされた結果)病原体に対抗する抗体の種類が増えていくからです。 この抗体の豊富なバラエティーに加えて、免疫系が50歳頃にピークを迎えるために、50歳の人が最も風邪をひきにくいのです。
  • インフルエンザにかかりにくくなる

    若い人よりも年を取った人のほうが新種のインフルエンザには感染しにくいのですが、"Journal of Proteome Research" に掲載された研究によると、その理由は唾液に含まれる糖タンパク質(糖でコーティングされたタンパク質)にありそうです。

    糖タンパク質に抗感染症作用があること、そして年齢によって唾液中の糖タンパク質の量が変わることは既に知られていましたが、この研究によれば、65歳以上の人では子供や若い人よりも、唾液に含まれる糖タンパク質がインフルエンザ・ウイルスと効率的に結合するためにインフルエンザにかかり難いと考えられます。
  • 偏頭痛がマシになる
    偏頭痛は加齢につれて緩和されてゆきます。 この傾向は特に女性で顕著です。 偏頭痛は思春期ごろに始まることが多く、約60%の女性では生理周期と偏頭痛のあいだに関連性があるといいます。 そして、閉経して女性ホルモンの量が減少すると、偏頭痛も緩和されるケースが多いのです。
  • 幸福感が増す
    34万人を対象に行われた研究によると、人間の幸福感は、18歳の頃には高いのが、50歳になるまで減少し続けます。 そして、50歳の時点で再び、急激に幸福感が増加します。 そして、その後85歳にいたるまで、18歳の人たちよりも幸福な人が多いのです。 また50歳になると、パニックや不安感、鬱などの症状も自ずと減ってきます。
  • 二日酔いになり難くなる
    年を取るほどに二日酔いになり難くなるという結果になった研究があります。 ただし、必ずしもお酒に強くなるわけではなくて、単にお酒の飲み方が上手くなるからである可能性が高いです。 参考記事: 年を取ると二日酔いが減る