終末糖化産物(AGE)のまとめ (レビュー)

(2018年10月) BY-HEALTH 社(中国)の研究グループが終末糖化産物(AGE)のについてまとめたレビューを "Nutrition & Metabolism" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. AGEは、還元糖のカルボニル基とタンパク質・脂質・核酸の遊離アミノ基との間に生じる非酵素反応により形成される化合物群であり、食事から摂取されるほか体内でも作り出される。
  2. AGEは全身の細胞の内外や体液に蓄積し、他のタンパク質とクロスリンクしてその正常な機能に悪影響を及ぼしたり、特定の細胞の表面に存在する受容体に作用して細胞内のシグナル伝達・遺伝子発現・活性酸素種(ROS)の生産・複数の炎症経路の活性化を左右したりする。
  3. AGEは腎臓経由で体外に排泄されるため、体内に存在するAGEの量は腎機能に大きく影響される。 腎機能は老化により低下するが、高齢の人ほどAGEの血中濃度が高い。
  4. 食事から摂取するAGEや体内に存在するAGEの量が多いと、様々な病気になりやすくなる。 AGEの血中濃度が高いと肥満・インスリン抵抗性・糖尿病・代謝不全・腎臓病・心臓病・脳卒中・骨粗鬆症・関節リウマチ・認知機能障害・ガンなどのリスクが増加することが近年の研究で示されている。
  5. 一部の医薬品(アスピリンやスタチンなど)のほかビタミン類(ビタミンB1やクエン酸など)や抗酸化物質(クルクミンやフラボノイド類など)でAGEを抑制できることが報告されているが、そのメカニズムは明確にはわかっておらず有効性も確定的ではない。
  6. AGEの摂取量を減らすには調理方法に気をつけると良い。 加熱調理の際に、加熱の時間を短く温度を低くし、調理器内の水分が多くなるようにすると、AGEが発生しにくい。
  7. また、高脂肪の食品や加工食品を控えて、魚・豆類・全粒穀物・低脂肪の乳製品・果物・野菜をしっかりと食べるようにすると、AGEの摂取量が少なくなる。 このような食生活を続けることで、体内のAGEが減っていくことが期待される。