古くなったオリーブオイルでは健康効果は失われている

オリーブオイルには、血圧降下や、血栓予防、メタボリック・シンドローム、炎症の抑制などの効果がありますが、これらの効果をもたらすオリーブオイルの有効成分の99%はフェノール類によるもので、古くなったオリーブオイルでは肝心のフェノール類が減ってしまっています。

そして、スーパーマーケットなどで売られているオリーブオイルは大抵が古くなってしまっているため、健康への影響という面からは、植物油のなかではオメガ3脂肪酸含有量が多いキャノーラ油(菜種油)の方が望ましいと思われます。

オリーブオイルの賞味期限

オリーブオイルの賞味期限はオリーブの収穫から2年以内だとされています。 収穫日の記載されている商品もありますが、一般に市販されているオリーブオイルの大部分には記載されていません。

オリーブの実の収穫は、年に一度、秋か冬に行われることが多いそうなので、お米と同じようなもので、例えば、2013年7月の時点では、最も新鮮なものでも1年近く前に作られたオリーブオイルということになるでしょうか。 その一期前となると、もう2年前のものになるので、スーパーの棚に並んでいるオリーブオイルが古米や古古米と同程度の鮮度であるというのは十分考えられます。

オリーブオイルのポリフェノール含有量に影響する要因
オリーブオイルに含まれるポリフェノールは、熱、光、空気(酸素)に弱いので、次の点に注意しましょう:
  • 商品の容器が光を通しにくいもの(黒っぽい色)である。
  • 店で、直射日光や照明の当たらない場所に陳列されている。
  • 調理の際に高温で過熱しない。
  • 開封後はなるべくすぐに使い切る。 醤油と同じ。

一般の消費者には関与し得ない話ですが、オリーブオイルのポリフェノール含有量は以下の影響も受けます:
  • 実の収穫からオイルの製造に至るまでの工程が雑だとポリフェノールの量が減る。
  • オリーブの木が年を取っているほど、実に含まれるポリフェノールの量が多い。
  • 熟した実のほうがオイルを絞りやすいが、熟した実よりも、青い実のほうがポリフェノールの量は多い。
  • 絞る工程が1回のみのエキストラ・バージン・オリーブオイルがポリフェノール含有量が最も多く、工程が2回になるバージン・オリーブオイルではポリフェノールが減る。 熱処理や科学的処理による3回の工程を経るオリーブオイルは、ポリフェノール含有量がバージン・オリーブオイルの半分になる。
オリーブオイル購入時の注意点
  • 容器に記載されている収穫日を調べる。収穫から1年以内であること。収穫日の記載が無い場合は賞味期限を見る。 賞味期限は、製造から2年後に設定されていることが多い。
  • オリーブオイルの色では、鮮度を判定できない。 色はオリーブの品種によって異なるので、緑色のもののほうが新鮮であるとは限らない。 高品質のオリーブ・オイルの中にも、金色のものがある。
  • オリーブオイルを光から保護してくれる容器(暗い色のガラス、あるいはブリキ缶)で売られているものを選ぶ。