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大気汚染で乳ガンによる死亡リスクが増加

(2016年11月) "BMJ Open" に掲載されたイタリア国立がん研究所の研究によると、大気汚染により乳ガンによる死亡リスクが増加すると思われます。出典: Atmospheric fine particulate matter and breast cancer mortality: a population-based cohort study

研究の方法

2003~2009年のうちに50~69才で乳ガンと診断された患者 2,021人の 2013年における死亡状況と、この患者たちがさらされていたPM2.5による大気汚染の程度とを照らし合わせました。 大気汚染の程度は、人工衛星により入手されたデータにより把握しました。

データの分析においては、腫瘍のグレード・乳ガンのステージ・診断時の年齢など死亡リスクに影響する要因を考慮しました。

結果
PM2.5による汚染の程度に応じて4つのグループに分けたところ、汚染の程度が最も少なかったグループ(*)に比べて残りの3つのグループ(†)では乳ガンで死亡するリスクが1.7~1.8倍に増加していました。

(*) 21.1μg/m未満。

(†) 21.1μg/m以上~24.2μg/m未満 | 24.2μg/m以上~26.5μg/m未満 | 26.5μg/m以上という3つのグループ。 リスクの増加率はそれぞれ1.82・1.73・1.72倍で、PM2.5汚染がひどくなるほどにむしろ下がり気味だった。

データの期間中に発生した死亡件数は325件で、そのうち246件が乳ガンによるものでした。

PM2.5について

PM2.5とは粒子径が2.5μm以下の粒子状物質(Particulate Matter)のことで、日本語では「微小粒子状物質」とも呼ばれます。

PM2.5の発生源は火力発電所・工場(ディーゼルとガソリン両方)・自動車・バイクの排気ガス、道路・タイヤ・ブレーキの磨耗により生じる粉塵、焚き火~森林火災などです。 PM2.5は交通や産業活動が活発な地域における主要な大気汚染物質であり、そのような地域の住人全員の健康に大きく影響します。

PM2.5はサイズが小さいため、肺の奥深くにまで入り込んで有害性を発揮します。 PM2.5により心臓発作・脳卒中・肥満・糖尿病・肺ガンなどのリスクが増加すると考えられます。
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