大気汚染が脳卒中のリスク要因として第8位にランクイン

(2016年6月) "The Lancet Neurology" 誌に掲載されたオークランド大学(ニュージーランド)の研究によると、大気汚染は脳卒中のリスク要因として第8位です。

研究の方法

"Global Burden of Disease Study" と呼ばれるデータベースを用いて、1990年~2013年に188ヶ国で発生した脳卒中(虚血性と出血性の両方)の件数と脳卒中の17のリスク要因との関係を調べました。

結果
世界全体で見たとき、脳卒中のリスク要因のトップ10は次のようなものでした:
  1. 血圧が高い。
  2. 果物をあまり食べない。
  3. 果物をあまり食べない。参考記事: 果物を200g食べるごとに脳卒中のリスクが32%低下する
  4. BMIが高い。
  5. 食事の塩分が多い。
  6. 喫煙習慣がある。
  7. 野菜をあまり食べない。
  8. 環境的な大気汚染(下記の家庭での大気汚染以外の大気汚染)。
  9. 固形燃料(調理や暖房に用いられる)による家庭内での大気汚染。
  10. 全粒穀物をあまり食べない。
  11. 血糖値が高い。

2013年のデータに限って分析すると、脳卒中発生件数の16.9%が環境的な大気汚染(PM2.5の濃度)によるものでした(ちなみに喫煙は20.7%)。 1990年から 2013年にかけて、環境的大気汚染が脳卒中のリスクに及ぼす影響が33%増加したということになります。

留意点
この研究ではデータ不足のために、心房細動・薬物の違法使用・遺伝子などの脳卒中のリスク要因は考慮していません。