(2018年1月) "Plos One" に掲載されたイタリアの研究によると、大気汚染により2型糖尿病のリスクが増加する恐れがあります。
研究の方法
クロス・セクショナル研究において、イタリアに住む45才以上の男女37万人超のデータを用いて、居住地の大気汚染の程度と2型糖尿病のリスクの関係を調べました。 データの分析においては、2型糖尿病のリスク要因を考慮しました。
結果
大気汚染の程度
各大気汚染物質の大気中濃度は次のようなものでした(カッコ内は標準偏差値):- PM10: 16.9μg/m(7.4)
- PM2.5: 15.9μg/m(7.1)
- NO2: 15.9μg/m(11.3)
- O3: 103.2μg/m(5.1)
リスクの増加幅
大気汚染物質の大気中濃度が10μg/m3増えるごとに、2型糖尿病のリスク(オッズ比)が次のように増加していました:- PM10: +4%
- PM2.5: +4%
- NO2: +3%
- O3: +6%