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αリノレン酸を摂るとBDNFが増える

(2015年4月) "Nutrition Journal" に掲載されたイラン医科学大学などの研究で、オメガ3脂肪酸の一種で菜種油やウォールナッツなどに含まれているαリノレン酸を摂取することで脳由来神経栄養因子(BDNF)が増えるがマロンジアルデヒド(MDA)も増えるという結果になりました。
Mahmoudreza Hadjighassem, Behnam Kamalidehghan, Nima Shekarriz, Argavan Baseerat, Nima Molavi, Masoud Mehrpour, Mohammad Joghataei, Mahdi Tondar, Fatemeh Ahmadipour, Goh Meng. Oral consumption of α-linolenic acid increases serum BDNF levels in healthy adult humans (Licensed under CC BY 4.0)
BDNFとMDA

BDNFにはニューロンの形成や生存を促進する作用があり、抗鬱・抗不安効果があると考えられています。 BDNFは加齢により減少し、認知症にも関与している可能性があります。 複数の動物実験において、オメガ3脂肪酸の摂取によりBDNFの体内量が変化することが示されています。

腸内細菌が動物の気分や行動に影響を及ぼしている?」によると、BDNFの体内量は腸内細菌の影響を受けている可能性があります。 「運動が認知症や鬱症状に有効である理由が明らかに?」では、マウス実験において運動によりBDNFが増えることが確認されています。

その一方でMDAWikipedia によると、活性酸素種によって多価不飽和脂肪(オメガ3脂肪酸もそのうちの1つ)が分解されて生じる有機化合物です。 細胞に対する毒性があり、生体における酸化ストレスの指標としても用いられます。
MDAは、αリノレン酸を大量に摂取したときの副作用という意味で調査の対象になったのでしょう。
研究の方法

この研究では、健康な成人男女30人(男女15人ずつ)にαリノレン酸を1粒あたり530mg含有する亜麻仁油のカプセルを毎日3粒ずつ1週間にわたって服用してもらい、その前後で血液サンプルを採取してBDNFとMDAの血中濃度を測定しました。

結果
αリノレン酸の服用によって、BDNFとMDA両方の血中濃度が増加していました。 BDNFの増加量は男性よりも女性で顕著でした。(参考グラフ