飲酒で老化が加速する!?

(2018年11月) "Drug and Alcohol Dependence" 誌に掲載されたグラナダ大学(スペイン)の研究で、飲酒量が多い人はアンチエイジング効果があると噂のクロトーたんぱく質の血中濃度が低いという結果となりました。
Lucas Jurado-Fasoli et al. "Alcohol consumption and S-Klotho plasma levels in sedentary healthy middle-aged adults: A cross sectional study"

クロトーについて

クロトーは20年ほど前にアンチエイジング効果を有するタンパク質として特定されました。 その後の研究で、クロトーたんぱく質を作り出すクロトー遺伝子が特定され、クロトー遺伝子が活発な人は寿命が長いことも明らかになりました。 動物実験でも、クロトー遺伝子が欠如していると寿命が短くなったり加齢性疾患にかかりやすくなったりすることが示されています。

クロトーたんぱく質はこれまでに3種類が発見されています。 そのうちの1つであるαクロトーには、膜結合型αクロトーと膜結合型αクロトーから生じ血流中に存在する可溶性クロトー(Sクロトー)の2種類があります。 Sクロトーの血中濃度が高いと死亡リスクが低いというデータがあります。

研究の方法

座って過ごすことが多い40~65才の男女74人(女性39人)の食生活(1)とSクロトー血中濃度(2)を調べました。

(1) 過去24時間の食生活に関するアンケート調査を期間を空けて3回実施して調べた。

(2) ELISAキットで調べた。

結果

飲酒量が多いとSクロトー血中濃度が低いという関係が見られました。 太り具合を考慮しても同様の結果となりました。

研究グループの計算によると飲酒がSクロトー血中濃度に及ぼす影響の程度は、Sクロトー血中濃度に影響する要因全体の10%弱(R2 = 0.096)というものです。