飲酒による乳がんリスクの増加は食物繊維で緩和できる

(2016年9月) "International Journal of Cancer" に掲載された国際ガン研究機関(IARC)の研究によると、飲酒による乳ガンのリスクの増加は食物繊維の摂取量に影響されます。

これまでの研究でも、飲酒により乳ガンのリスクが増加することや、食物繊維の摂取により乳ガンのリスクが下がることが示されています。

研究の方法

欧州10ヶ国に住む35~70才の女性33万5千人を対象に飲酒量と食物繊維摂取量などに関するアンケート調査を実施したのち、平均で11年間にわたり乳ガンの発症状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 11,600件ほどの乳ガンが発生しました。

食物繊維摂取量が少ない場合
1日あたりの食物繊維の摂取量が少なかった(18.5g未満)グループでは、アルコール摂取量が10g/日増えるごとに乳ガンのリスクが6%増えていました。
参考までに、1杯のお酒に含まれるアルコールの量は14gです。
食物繊維摂取量が多い場合

これに対して、1日あたりの食物繊維の摂取量が多かった(24.2g超)グループでは、アルコール摂取量が10g/日増えるごとの乳がんリスク増加の統計学的な有意性が微妙でした(リスクの増加幅が2%で、95%CIが0.99~1.05)。

野菜が良い
アルコール摂取量と乳がんリスクとの関係への影響(飲酒による乳がんリスクを緩和する効果)が強かったのは、野菜由来の食物繊維でした。