閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

心筋梗塞と心不全とで、飲酒量と発症リスクとの関係が異なる

(2017年1月) "International Journal of Cardiology" に掲載されたカロリンスカ研究所(スウェーデン)研究で、飲酒習慣が発症リスクにもたらす影響が心筋梗塞と心不全とで異なるという結果になりました。

研究の方法

スウェーデンに住む男性4万人および女性3万4千人の飲酒習慣を調べたのち、12年間にわたり心筋梗塞および心不全の発症状況を追跡調査しました。 データの分析においては、心筋梗塞や心不全のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果

追跡期間中における発症件数は、心筋梗塞が 3,678件(男性)と 1,500件(女性)、心不全が 1,905件(男性)と1,328件(女性)でした。

心筋梗塞
飲酒量が少ない場合(*)に比べて、1週間あたりの飲酒量が28杯男性は心筋梗塞になるリスクが30%低下していました。 女性では、1週間あたりの飲酒量が15~21杯の場合にリスクが68%低下していました。
(*) 具体的な飲酒量は不明。 推測になりますがデータ全体を、①飲酒習慣が無い、②飲酒量が少ない(14杯/週未満)、③15~21杯/週、④22~27杯/週、⑤28杯/週超という5つのグループに分けたのではないかと思います。 結果が記載されていないグループは、統計学的に有意な結果ではなかったのでしょう。
心不全
男性に限り、飲酒量が少ない場合に比べて、①飲酒習慣が無い場合、および②1週間あたりの飲酒量が28杯を超える場合には心不全のリスクが45%増加していました。

「飲酒量が少ない場合」の飲酒量は不明ですが、心不全については飲酒量が適量のときにリスクが最も低くなるということでしょう。 米国のガイドラインでは、女性は1日1杯、男性は1日2杯までが適量の飲酒であるとされています。

これに対して、心筋梗塞のほうの28杯/週超や15~21杯/週というのは、けっこうな飲酒量です。 特に「28杯/週超」というのは飲酒量が最大のグループでしょう。