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適度な量と頻度でお酒を飲む高齢者は認知機能が高い

(2016年7月) "The Journal of Prevention of Alzheimer's Disease" に掲載されたカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究で、適度な量と頻度でお酒を飲む高齢者は認知機能(記憶力や思考力など)が高いという結果になっています。

研究の方法

カリフォルニア州に住む平均年齢73才の高齢者1千6百人超を対象に、認知機能を調べるテストと、飲酒習慣などの生活習慣に関するアンケート、および健康診断を実施しました。

そして、飲酒量・飲酒頻度と認知機能との関係を分析しました。 分析においては、年齢・性別・教育水準・運動量・喫煙習慣・腹部脂肪の量・高血圧の有無・主観的な健康状態など認知機能に影響すると考えられる諸要因を考慮しました。

飲酒量と飲酒頻度の分類
データ全体は、飲酒の量と頻度に応じてそれぞれ次の5つのグループに分けられました:
  1. 飲酒歴なし
  2. 昔は飲んでた
  3. 適度に飲む
  4. たくさん飲む
  5. われながら飲みすぎだと思う
頻度
  1. まったく飲まない
  2. ごくたまに飲む
  3. ときどき飲む
  4. 頻繁に飲む
  5. 毎日飲む
結果
実行機能
認知機能全体および認知機能のうちの実行機能(*)に関しては、飲酒量・飲酒頻度との関係を示すグラフが右肩上がりのラインを描いていました。 認知機能全体についても実行機能についても、飲酒量が多いほど、また飲酒頻度が高いほど良好だったのです。
(*) 計画立案能力・判断力・思考力・問題解決能力・感情抑制力など。 注意力や記憶力も実行機能に含まれることがあります。
視覚的記憶力
認知機能のうち視覚的記憶力(*)に限ると、飲酒量および飲酒頻度との関係を示すグラフが「∩」という形のラインを描きました。 つまり、お酒を飲まない人や大量に飲む人に比べて、飲酒の量および頻度が中程度(†)の人の視覚的記憶力が優れていたわけです。

(*) 目で見たものを覚えておく能力。

(†) 飲酒量も飲酒頻度も、上述の分類のうちの3番目。

結論
適度な頻度と量で飲酒するのであれば、視覚的記憶力にとっても、その他の認知機能にとってもアルコールが有益であると言えそうです。
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