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カフェインとアルコールの同時摂取にコカインと同じような作用

(2016年10月) "Plos One" に掲載されたパデュー大学(米国)の研究によると、思春期の若者がカフェインをアルコールと同時に摂取すると違法薬物使用者のような異常が脳に生じ、成人後にも影響が残る恐れがあります。

研究の方法
マウスにエナジー・ドリンクのようにアルコールと大量のカフェインの両方を含む飲料を与えるという実験を行いました。
エナジー・ドリンクの中には、1本あたりカフェインを215mgほども含むものもあります。 また、エナジー・ドリンクは缶に表示されているカフェイン含有量と実際の含有量とのあいだに-30%~+20%の誤差があるという報告もあります。
結果
思春期の頃にアルコールと大量のカフェインを含む飲料を飲んだマウスは、コカインを投与されたマウスと同じような身体的および神経化学的な兆候を示しました。
この研究チームの以前の研究では、思春期のマウスにカフェインを大量に含有するエナジー・ドリンクを与えると、大人になってからのアルコール摂取量が少なくなるという結果になっています。
神経化学的な変化

アルコール&カフェインを含有する飲料を繰り返し飲まされたマウスは、コカインを与えられたマウスと同じように活発になり、長期的な神経化学的変化の指標物質である "ΔFosB" というタンパク質が増加しました。 "ΔFosB" は、コカインやモルヒネの常用者で増加することが知られています。

行動の変化

思春期にアルコール&カフェインを含有する飲料を与えられたマウスは、成人後にコカインを与えられても通常以下の反応しか示しませんでした。 コカインがもたらす快楽に対して鈍感になっていたのです。

コカインへの反応が鈍るというのは良いことのように思えますが、そうではありません。 コカインが効きにくい体質であるがゆえに、同じ快楽を得るために多くのコカインを必要とし、それゆえにコカインの使用量が増える恐れがあるのです。

人工甘味料でも

コカインというと一般人には無縁の違法薬物ですが、快楽を生じさせる物質はコカインだけではありません。 糖類や人工甘味料でも快楽が生じます。

思春期にアルコール&カフェインを含有する飲料を与えられたマウスでは、サッカリンという人工甘味料の摂取量が増えていました。