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アルコール性肝臓疾患に腸内細菌が関与?

(2014年4月) "International Liver Congress 2014" で発表されたフランスの研究によると、アルコール性肝臓疾患の発症に腸内細菌が関与しているかもしれません。

研究の方法

無菌マウスを2つのグループに分けて、一方のグループには重度のアルコール性肝炎患者一名の腸内細菌叢を、そしてもう一方には大量飲酒者だがアルコール性肝炎ではない患者一名の腸内細菌叢を移植しました。 そして、両グループにアルコールを含有する流動食を与えて比較しました。

結果

アルコール性肝炎患者の腸内細菌叢を移植されたグループの方が、肝臓の損傷が激しく、腸粘膜の破壊(disruption)も高度でした。

この研究ではさらに試験管実験によって、エタノール(お酒に含まれるアルコール)を生産する能力を持ち、肝臓の損傷に関与する腸内細菌叢と関わりがあるクロストリジウム属の細菌2種類も特定されました。
コメント
"European Association for the Study of the Liver"(この会合を主催した学会)の委員を務める Frank Lammert 教授は次のように述べています:
「飲酒量とアルコール性肝臓疾患の重症度は厳密な相関関係にあるわけではありません。 つまり、飲酒量以外に複数の要因が関与しているに違いないのです」
今回の結果から、アルコール性肝臓疾患の治療に糞便による腸内細菌叢の移植が用いられる可能性が考えられます。