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アーモンドにコレステロールを改善し、お腹回りの脂肪を減らす効果?

(2015年1月) "Journal of the American Heart Association" に掲載されたペンシルバニア州立大学による研究で、間食としてマフィンの代わりにアーモンドを食べるのが心臓の健康にとって有益であるという結果になりました。 ただし、この研究は Almond Board of California(カリフォルニア州のアーモンド業界団体)の資金提供により行われました。

研究の方法

この研究ではコレステロール値が高くて肥満している以外は健康な男女52人(30~65才。 平均49.9才)を被験者とする臨床試験を行いました。 コレステロール平均値は総コレステロールが227mg/dL および LDL(悪玉)コレステロールが148mg/dLで、BMI平均値は26.3でした。

このような被験者たちに、次の2種類の食事を6週間続けてもらいました:
  1. 個々の被験者にふさわしいカロリー量の食事+アーモンドを1日あたり42g
  2. 個々の被験者にふさわしいカロリー量の食事+アーモンドとカロリーが同じバナナ・マフィン
6週間が完了したのち、2週間の空白期間を設けたうえで1と2を入れ替えてさらに6週間を過ごしてもらいました。
アーモンドとマフィンの栄養成分
アーモンド - 炭水化物58%、タンパク質15%、脂肪26%
マフィン - 炭水化物51%、タンパク質16%、脂肪32%

血液と体組成(体脂肪率など)の検査は、各6週間の始めと終わりに行われました。 被験者の食事遵守率(研究チームが指示した食事内容に従う程度)は85%で、これはなかなかの遵守率でした。 ただしこの85%というのは被験者の自己申告に基づく数字です。

結果
1と2の食事いずれでも研究開始の時点に比べてコレステロールが改善されていましたが、アーモンドを食べたときの方が低下率が大きくなっていました。
アーモンドを食べたときには、マフィンの時に比べて総コレステロールが-5.1(±2.4)mg/dL、LDLコレステロールが-5.3(±1.9)mg/dL下がっていた。 HDLコレステロールは逆に、マフィンを食べたときのほうが-1.7(±0.6mg/dL)mg/dL少なかった。

さらに、アーモンドを食べたときには、マフィンのときよりもアポリポ蛋白質Bの血中量が少なく、マフィンのときと違ってC反応性タンパク質(炎症のマーカー)の増加も見られませんでした。 グルコース制御については両者の間に有意な違いは認められませんでした。

体重や脂肪率は両者で同じでしたが、脂肪の存在する場所が違っていました。 マフィンを食べたときよりもアーモンドのときの方が腹部(-0.07±0.03kg)とウェスト(-0.8±0.30kg)の脂肪が少なかったのです。 お腹周りの脂肪はメタボリック症候群や心血管疾患のリスク要因だと考えられています。

この結果に基づき研究チームは、間食としてマフィンなどよりアーモンドを選択するのが心血管疾患やメタボリック症候群のリスクを減らすのに有効であると結論付けています。