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アーモンドに尿酸値を下げる効果

(2016年8月) "Nutrition Journal" に掲載されたアーガー・ハーン大学(パキスタン)の研究によると、アーモンドに尿酸値を下げる効果があります。出典: Almond supplementation reduces serum uric acid in coronary artery disease patients: a randomized controlled trial

今回の研究は、冠動脈疾患(C HD)の患者を被験者として行われました。 尿酸値が高いC HD患者は死亡リスクが高いことが知られています。

研究の方法
ナッツ類を食べる習慣がないC HD患者150人(平均年齢は60才程度)を次の3つのグループに分けました:
  1. 普段の食生活を続けるグループ(比較対照用。 男性39/50人)
  2. パキスタン産のアーモンドを毎日10g食べるグループ(男性36/50人)
  3. 米国産のアーモンドを毎日10g食べるグループ(男性38/50人)
アーモンドは一晩水に浸したものを、翌日の朝食前に皮を剥いて食べました。 したがって、ローストではなく生で食べたのでしょう。 (参考記事: 腸に住む乳酸菌のために食べるアーモンドは生とローストどちらが良いか?

そしてアーモンドを食べ始めてから6週間目および12週間目に、尿酸値と血圧の検査を行いました。

結果
6週間目

アーモンドを食べなかったグループは、尿酸値が試験開始時とほぼ同じでした。 パキスタン産アーモンドを食べたグループと米国産アーモンドを食べたグループでは、尿酸値が試験開始時に比べて13%16%それぞれ尿酸値が低くなっていました。

グループ間での比較では、パキスタン産アーモンドのグループはアーモンドを食べなかったグループに比べて、男性では15%、女性では12%尿酸値が低くなっていました。 米国産アーモンドのグループでも同様に、男性では17%、女性では19%尿酸値が低くなっていました。

12週間目

アーモンドを食べなかったグループは依然として、尿酸値が試験開始時とほぼ同じでした。 パキスタン産アーモンドを食べたグループと米国産アーモンドを食べたグループでは、尿酸値が試験開始時に比べて14%18%それぞれ尿酸値が低くなっていました。

グループ間での比較では、パキスタン産アーモンドのグループはアーモンドを食べなかったグループに比べて、男性では17%、女性では16%尿酸値が低くなっていました。 米国産アーモンドのグループでも同様に、男性では20%、女性では21%尿酸値が低くなっていました。

血圧と体重

血圧(最低・最高)と体重は、試験期間中を通して各グループにほとんど変化はありませんでした。

結論
朝食前に毎日アーモンドを10g食べ続けることで、C HD患者の尿酸値が下がるという結果でした。 アーモンドにより尿酸値が下がる具体的なメカニズムは不明ですが、高尿酸血症が腎臓と血管に引き起こすダメージを予防するのにアーモンドが有効かもしれません。 C HD患者以外でもアーモンドの常食によって尿酸値が下がる可能性があります。