コーヒー飲用量が変わると軽度認知障害のリスクも変わる(1/2ページ)

(2015年7月) "Journal of Alzheimer’s Disease" に掲載されたバーリ大学(イタリア)の研究で、コーヒーを飲む習慣の変化と軽度認知障害(MCI)になるリスクとの間に奇妙な関係が存在するという結果になりました。
MCIとは認知機能が衰えた状態のことで、認知症の前段階にあたります。
研究の方法

認知機能が正常な65~84才のイタリア人 1,445人を3.5年間ほどにわたって追跡調査し、コーヒーの飲用習慣の変化とMCI発症率との関係を調べました。

結果

追跡期間中にコーヒー飲用量が1杯超/日に増えたグループではMCIのリスクが、コーヒー飲用量が1杯未満/日に減ったグループに比べて約2倍高く、そして追跡期間中のコーヒー飲用量が一貫して1杯/日だったグループに比べて約1.5倍高くなっていました。

追跡期間中のコーヒー飲用量が一貫して1~2杯/日だったグループと追跡期間中に一貫してコーヒーをほとんど飲まなかったグループとの比較では、前者の方がMCIの発症リスクが低くなっていました。

追跡期間中のコーヒー飲用量が一貫して2杯超/日だったグループと追跡期間中に一貫してコーヒーをほとんど飲まなかったグループとの比較では、統計学的に有意な違いは見られませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「認知機能が正常な高齢者において、コーヒーを飲む習慣が無い人とコーヒーを飲む量を増やした人でMCIになるリスクが高いという結果でした」

「過去の複数の研究でコーヒー・紅茶・カフェインの摂取に認知症を予防する長期的な効果が示されていますが、今回の研究によるとコーヒーを適度に飲用する習慣はMCIの予防にも有効かもしれません」