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気温が上がるとフタル酸エステル代替物が空気中に放出される量が増加する

(2014年12月) プラスチックや、ビニール、消臭剤などにも利用されているフタル酸エステルという化学物質は様々な健康問題への関与が指摘されていますが、"Environmental Science & Technology" 誌に掲載された研究によると、フタル酸エステルの代替物は気温が高くなると空気中に放出される量が増加します。

代替フタル酸エステル

フタル酸エステルは喘息・アレルギーへの関与や胎児への悪影響などが疑われています。 米国では 2008年に6種類のフタル酸エステルの玩具への使用を禁止しています。 メーカーはこれに対して禁止されていない種類のフタル酸エステル(代替フタル酸エステル)への切り替えを進めていますが、代替フタル酸エステルにしても無害であることが確認されたわけではなく有害性が確認されていないというだけの話です。

研究の方法

ベビーベッドのビニール製マットレスに使われている代替フタル酸エステルが空気中に放出される量が気温によってどう異なるかを調べました。 赤ちゃんはベビーベッドで1日あたり12~14時間を過ごすうえに、大人に比べて体重あたりの呼吸量が多いため、ベビーベッドに用いられるフタル酸エステルの影響も大きいと考えられます。

結果
異なる気温下でビニール製マットレスから放出される代替フタル酸エステルの量を計測し、赤ちゃんが呼吸により体内に取り込むであろう量を推算したところ、暖かいときには代替フタル酸エステルの放出量が増加して、赤ちゃんが代替フタル酸エステルに暴露するであろう量が4倍に増加していました。
(*) 「暖かいとき」というのが何度を指すのか不明ですが、ニュースの元になった論文(リンク先は英文)には、25℃、36℃、45℃、55℃という数字が出てきます。 グラフもあります。