アルツハイマー病予防には炒め物より煮物が良い?

(2014年2月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" 誌に掲載された研究によると、肉や炭水化物を高温で焼いたときなどに発生する AGE(advanced glycation end product)という物質が、アルツハイマー病を促進する可能性があります。

マウス実験

この研究でマウスにAGEを子供の頃から与え続けたところ年を取るにつれて、AGE含有量が少ないエサを与えられたマウスに比べて①アルツハイマー病に特有のβアミロイド(脳に生じるプラーク)の量が増え、さらに②動作や記憶に障害が生じることが多くなりました。

認知症テスト

さらに、AGEのヒトへの影響を調べるため、60才以上の成人93名を対象に血液サンプルの分析とアンケート形式の認知症テストを実施したところ、AGEの血中濃度が高い人の方が少ない人よりも9ヶ月間という期間における認知能力の低下が大きい傾向にありました。

解説

AGEの蓄積は慢性的な炎症を促進します。 そして、慢性的に持続する軽度の炎症というのは、アルツハイマー病を含む様々な病気に関与しています。

AGEのヒトに対する影響に関しては、さらに複数の研究で確認する必要がありますが、研究者によると、現時点でもとりあえず食生活に気を付けておいて損はありません。 具体的には次の通りです:
  1. 肉や炭水化物の摂取量を増やし野菜中心の食事にする。
  2. 焼くよりも、煮る、ゆでる、蒸すなど水分が存在する状態で調理する。AGE が水分の無い高温状態で食品を調理したときに発生するためです。