アルツハイマー病で痛覚も鈍くなる

(2016年7月) "BMC Medicine" 誌に掲載された研究によると、アルツハイマー病により認知能力だけでなく痛みを感じる能力も損なわれる可能性があります。 痛覚が鈍ると、症状として痛みが生じる疾患の診断が遅れる恐れがあります。 出典: Contact heat sensitivity and reports of unpleasantness in...
研究の方法

アルツハイマー病患者40人(中央値年齢75才、女性20人)のグループと健常者40人のグループ(中央値年齢70才、女性20人)とで、熱による痛みに対する敏感さを比較しました。

結果

アルツハイマー病患者のグループのほうが、痛みを感じ始める温度が高いという結果でした。 弱い痛みを感じ始める温度(中央値)が健常者では35.5℃だったのに対して、アルツハイマー病患者では39℃でした。 また、そこそこの痛みを感じ始める温度が、健常者では40℃だったのに対して、アルツハイマー病患者では43℃でした。

ただし、アルツハイマー病患者が痛みに鈍感だからといって、痛みに対して強いわけではありませんでした。 痛みを感じ始める温度に差はあっても、痛みを感じたときの不快度に差はなかったのです。
アルツハイマー病では嗅覚も鈍くなる
アルツハイマー病の患者では嗅覚も鈍くなることが知られており、これを利用したアルツハイマー病の判定法も考案されています。