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コレステロールとアルツハイマー病の関係

(2013年4月) "PLOS ONE" に掲載されたコロラド大学の研究によると、コレステロールが高いとアルツハイマー病になるリスクが増加します。
Granic A, Potter H (2013) Mitotic Spindle Defects and Chromosome Mis-Segregation Induced by LDL/Cholesterol—Implications for Niemann-Pick C1, Alzheimer’s Disease, and Atherosclerosis. PLoS ONE 8(4): e60718. doi:10.1371/journal.pone.0060718 (Licensed under CC BY 4.0)
研究グループは次の2点に基づいて、アルツハイマー病が後天的に発症するダウン症のようなものだと考えています:
  1. ダウン症の人では先天的に染色体数に異常があるのに加えて、各細胞に3染色体21(トリソミー21)が存在する。 そして、アルツハイマー病患者の10%にもトリソミー21が見られる。
  2. ダウン症の人では50歳になる前にアルツハイマー病の病理と症状が現れることが珍しくない。 トリソミー21は、アルツハイマー病に見られるアミロイドβの原因となるアミロイド・ペプチドのエンコードに関与しています。

そして、このトリソミー21に高コレステロールが関わっています。 コレステロール(特に悪玉コレステロール)が高いと、1つの細胞が2つに分裂するときに染色体の配分に異常が生じて、1つの細胞につき染色体が2つずつ存在するのが正常であるのに、染色体を1つしか持たない細胞(モノソミー)と、染色体が3つもある細胞(トリソミー)とに分かれてしまうのです。

研究グループは、今回の発見がコレステロールをターゲットとするアルツハイマー病などの新薬の開発につながることを期待しています。