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コーン油がバターよりも不健康であることを示す50年前のデータ(2/2ページ)

今回の分析
経緯

研究チームはリノール酸の健康効果を調査していて、この 1989年に発表された論文に遭遇しました。 そして内容を調べたところ、MCEの研究チームが行う予定でいた重要な分析の中に論文に掲載されていないものが存在することに気付きました。

方法

そこで今回の研究チームは、MCEの研究チームのリーダー(故人)の息子の協力を得てMCEの生データ(数十年間も放置されていた)の多くを回収し、さらにMCEの研究に関与した学生の博士論文に用いられたデータも入手しました。

そしてMCEの研究チームが指定していた方法に則って、欠けている分析を行いました。

結果

コントロール・グループ(比較対照用の基準となるグループ)に比べて、コーン油を摂取したグループでは心臓発作の発生数が2倍ほども高くなっていました。 さらに件の博士論文のグラフから、女性または65才超の高齢者ではリノール酸の摂取によって死亡リスクが15%ほど増加していたことが明らかになりました。

留意点

博士論文に掲載されていたグラフの元となったデータが欠けているため、今回の分析結果が統計学的に有意であるかどうかは不明です。 MCEのデータに関しても全てを回収できたわけではないため、今回の結果は今後の研究で改めて確認する必要があります。

類似研究のメタ分析

研究チームはさらに、MCE以外のいくつかの類似研究(いずれもランダム化比較試験)のデータを用いてメタ分析を行い、飽和脂肪からリノール酸に切り替えても心臓疾患による死亡のリスクも総死亡リスクも下がらないという結果になりました。

解説
仮にリノール酸が健康に良くないとした場合、その理由として考えられるのは次のようなものです:
  • いくつかの研究で、リノール酸を含有する油が特定の状況において炎症を引き起こす可能性が示されています。 炎症は心臓病のリスク要因となります。
  • リノール酸を含有する油が酸化により変質すると動脈硬化を促進するようになるというデータも存在します。