アンドロゲン除去療法で前立腺ガン患者のホットフラッシュのリスクが増加

(2015年5月) "The Journal of Urology" に掲載された Moffitt Cancer Center(米国)の研究で、アンドロゲン除去療法(ADT)とホットフラッシュとの関係が調査されています。 出典: Researchers Work to Determine Why Some Prostate Cancer Patients Experience More Hot Flashes during Therapy
ADTとホットフラッシュ
ADT(androgen depletion/deprivation therapy)は進行した前立腺ガン患者に対して一般的に用いられる治療法ですが、ADTによる治療を受けた患者の80%が治療中および治療後にホットフラッシュを訴えますし、ホットフラッシュがADTの副作用の中でも最も辛いとする患者が25%超に及びます。 ADTによる治療を終了したのち何年もホットフラッシュに悩まされるケースも少なくありません。
研究の方法

この研究では次の3つのグループでホットフラッシュの発生状況を比較しました:

  1. ADTを受けている前立腺ガン患者60人
  2. ADTを受けていない前立腺ガン患者83人
  3. 前立腺ガンではない男性86人
結果

1のグループではADT開始から半年後および1年後の時点で、他の2つのグループに比べてホットフラッシュが生じることが増えており、時間経過に伴ってホットフラッシュの症状が重くなっていました。 ホットフラッシュが生じた患者たちは、ホットフラッシュが余暇や、睡眠、生活の質全般に悪影響を及ぼすと回答しました。

ADTでホットフラッシュが生じやすい人

ADTでホットフラッシュが生じやすくホットフラッシュによる日常生活への支障も出やすいのは、若めでBMIが低めの男性でした。

さらに、ホットフラッシュが起こりやすいグループとそうでないグループとでは、免疫機能・神経インパルスの伝達・血管の収縮・サーカディアンリズムなどに関与する遺伝子に違いがありました。