貧血の高齢者では認知症になるリスクが増加

(2013年8月) カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究によると、貧血症(赤血球の数が通常よりも少ない)の高齢者では、認知症のリスクが40~50%増加します。 貧血症は、鉄分不足や失血のほか、ガンや腎不全などが原因で生じることもあり、高齢者の23%が貧血症だと言われています。

研究の方法

70代の男女 2,500人を対象に、11年間にわたって貧血症のチェックと、記憶力・思考力のテストを行いました。

結果

研究期間中に認知症を発症したのは約18%にあたる455人でした。 貧血症のあるグループで認知症となったのが23%であったのに対して、貧血症のないグループでは17%でした。 研究開始の時点で貧血症であったのは約400人でしたが、このグループが認知症を発症するリスクは、貧血症の無いグループと比べて41%も高いものでした。

解説
赤血球の役目は体内で酸素を運ぶことなので、赤血球が不足する貧血症では脳に運ばれる酸素が不足すると考えられます。 研究者は、これが貧血症によって認知症のリスクが増加する原因ではないかと考えています。