WHOの定める妊婦検診の回数では不十分

以前に世界保健機構が行った妊婦管理試験(WHOACT)によると、母体と胎児に関して特にリスク要因が無い妊婦の場合には、妊婦検診を8回から4回に減らしても差し障りはないという結果になっていました。

この結果に基づいて、いくつかの国では妊婦検診の回数が減らされたのですが、2010年に行われたコクラン・レビューで、妊婦検診を減らすのが良くないことが示唆されました。

そこで今回、各国から集まった研究グループが WHOACT のデータを、母親の喫煙や、年齢、教育水準などの要素を考慮したうえで再分析したところ、妊娠32~36週目において妊婦検診の回数を減らした人で胎児の死亡リスクが増加していたことが明らかになりました。 胎児死亡リスクの増加量は、母体のリスク要因によって異なりますが50~80%です。

専門家は次のように述べています:

定期的な妊婦検診の回数を増やすことにより、無症候性の(自覚症状が無い)病気、例えば、妊娠高血圧腎症や、胎児発育不全(FGR)、胎児の不活発などを早期に発見・治療することができます。