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ガンに効果のある栄養素

  • EGCG(没食子酸エピガロカテキン)

    EGCG はお茶に含まれるポリフェノールの一種で、強力な抗ガン作用があります。 EGCG は、乳ガンや前立腺ガンのようなホルモンが関与するガンの成長を阻害することが科学的に示されています。

    EGCG は、白血病・多発性骨髄腫・メラノーマ(皮膚ガンの一種)・肺ガン・消化器系のガンにも有効であることが示唆されています。 EGCG は緑茶に含まれる他、サプリメントも市販されています。

    カテキンは腸で速やかに分解されてしまうため、摂取量の20%ほどしか利用されませんが、Purdue University の研究によると緑茶にレモン汁を加えることで利用率が80%にまで上昇します。
  • コーヒー
    コーヒーも、口腔・喉・皮膚・乳・前立腺・肝臓などのガンに対する抗ガン作用が期待されています。 コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸などが有効成分であると考えられています。
  • ビタミンB6

    13の研究を分析したスェーデンのメタ研究では、ビタミンB6の主な補酵素形態であるピリドキサールリン酸(PLP)で結腸ガンのリスクが21%下がるという結果になっています。 40万人近くのデータに基づくヨーロッパの研究でも、ビタミンB6 の血中濃度の高い成人は(血中濃度が低い成人と比べて)肺ガンになるリスクが半分になるという結果になっています。

    ビタミンB6 はパセリ、カブの葉、こんにゃく、マグロの赤身などに含まれています。 あまり大量に食べる食品ではないものの、パセリにはビタミンB6とビタミンKの両方が豊富に含まれています。
  • ビタミンD

    カリフォルニア大学の研究で、ビタミンDの血中濃度が高い人では結腸・直腸ガンのリスクが1/3低下するという結果になっているほか、"British Medical Journal" に掲載された研究でも、ビタミンDの血中濃度が最高水準にある人は最低水準の人に比べて、結腸・直腸ガンのリスクが40%ほども低いという結果になっています。 また複数の研究で、大腸ガン患者はビタミンD血中濃度が高いほうが生存率が高いことが示されています。

    また、カリフォルニア大学サンディエゴ校で行われた研究では、ビタミンDの血中濃度が低い女性は血中濃度が高い女性に比べて乳ガンになるリスクが3倍も高いことや、ビタミンD血中濃度が低い(17ng/ml)乳ガン患者に比べて血中濃度が十分(30ng/ml)な患者のほうが生存率が2倍も高いことが示されています。
  • ビタミンK

    ドイツで行われた研究で、ビタミンKの一種であるビタミンK2の血中濃度が最も高い水準にある人は、摂取量が最も少ない水準の人に比べてガンで死ぬリスクが28%低いという結果が出ています。 特に肺ガンでは、この差は50%にも達していました。 他の複数の研究でも、ビタミンKにガン細胞の成長を阻害する効果や、アポトーシス(細胞死。異常な細胞が自殺すること)を促進する効果のあることが示されています。

    ビタミンK はワカメや、パセリ、緑茶、紅茶などに多く含まれています。 一方、ビタミンK2 は微生物が作り出すビタミンなので、発酵食品である納豆に多く含まれています。 チーズにも少し含まれています。 発酵食品というとヨーグルトが思い浮かびますが、ヨーグルトにビタミンK はほとんど含まれていません。 人体の腸内に住む細菌もビタミンK を生産していますが、一日の必要量には足りません。

    ビタミンK の所要量は成人で 60~80μg/日。 一方、挽きわり納豆に含まれるビタミンK は930μg/100g(糸引き納豆では600μg/100g)なので、必要量を摂るのは難しくないと思われます。 野菜の漬物にもビタミンKが200μg/100g程度含まれていますが、これも発酵食品なのでビタミンK2ではないでしょうか。 ただ、スーパーに売ってるような漬物は、ちゃんと発酵してるかどうか怪しいですけどね。
  • カロテノイド
    2012年に発表された研究に、カロテノイドで乳ガンのリスクが減少するという結果になったものがあります。 カロテノイドの摂取は、腫瘍の成長にエストロゲンを必要としないタイプの乳ガン予防に特に有効です。 カロテノイドは、人参、ほうれん草、ケール、トマト、ピーマン、サツマイモなどの野菜に含まれています。
  • ローズマリー

    焼肉を食べることで膵臓・前立腺・乳房・肝臓・肺などのガンのリスクが増加しますが、ローズマリーを用いることでこのリスク増加を抑制できるかもしれません。

    赤身の肉のようにタンパク質を多く含む食品を焼いたときに生じるヘテロ環アミン(HCA)や多環芳香族炭化水素(PAH)などの発ガン性物質が原因ではないかと考えられますが、ローズマリーの成分であるロスマリン酸や、カルノソール、カルノシン酸に、このような発ガン性物質の発生を抑止する効果があると考えられます。

    ローズマリーのエキスに浸してから肉を焼くと発ガン性物質の発生量が減ったという研究や、高濃度のローズマリーによって発ガン性物質が90%減少するという結果になった研究があります。
  • 生姜(しょうが)
    ミシガン大学が 2006年に発表した研究では、生姜によって卵巣ガンの細胞が二日間で死滅するという結果になっています。 生姜がガン細胞を死滅させる仕組みは、アポトーシスとオートファージです。 アポトーシスでは、ガン細胞は自殺しますが、健康な細胞には害はありません。 オートファジーでは、古くなったり、異常がある細胞組成物や分子が分解されて、除去またはリサイクルされます。
  • ニンニク
    中国で行われ 2013年に発表された研究によると、生のニンニクを週に2回以上食べている人では、肺ガンのリスクが40%以上も減少します。 ニンニクに含まれるアリシンが有効成分だと考えられています。 アリシンは、ニンニクを潰したときに放出されます。 ニンニクをすりおろしてラーメンや餃子の薬味として使うと良いでしょう。
  • 大豆

    イリノイ大学が行ったマウス実験で、大豆に含まれるルナシンという物質の経口投与により、結腸から肝臓に移転した腫瘍の大部分が消滅するという結果が出ています。 実験におけるルナシンの用量は体重1キロあたり 20mg という大量で、これを大豆食品から摂るのは困難ですが、研究者によると、ルナシンは肝臓に蓄積されるため、日頃から継続的に摂取しておくと良いのだそうです。

    大豆に含まれる成分では、ルナシン以外にも、フィチン酸(下記)やイソフラボンにガンを防ぐ効果がある可能性があります。 イリノイ大学が行った別の研究でも、マウス実験により、ゲニステインという大豆に含まれるイソフラボンの一種に結腸ガンを予防する効果のあることが示されています。

    さらに、同じくイリノイ大学が行ったマウス実験では、トマトと大豆を同時に食べることで、前立腺ガンの発症率が半分以下になるという結果が出ています。 こちらの研究で使用されたのは大豆胚芽で、含まれているイソフラボンもゲニステインよりはダイゼインが主になります。

    一方、これもイリノイ大学が初めてヒトを対象に行った試験では、大豆に前立腺ガンの再発を抑える効果があるとは認められませんでした。

    日本の国立がん研究センターが 2015年に発表した研究では、大豆摂取量が多くても子宮内膜ガンのリスクは低下しないという結果になっています。
  • フィチン酸
    コロラド大学が行ったマウス実験によると、フィチン酸(イノシトール6リン酸)には前立腺腫瘍の成長を妨げる効果があります。 フィチン酸は、豆類・玄米・トウモロコシ・ゴマ・ふすまなど繊維質の多い食べ物に含まれています。
  • ケルセチン

    ケルセチンは植物に含有されるフラボノイドの一種です。 ケルセチンにはガン細胞の自己複製能力を阻止する作用があります。 ケルセチンは傷ついた細胞(異常な細胞)に引き寄せられて結合し、細胞分裂を防ぐと思われます。

    米国ガン学会は、ガン発症リスクの高いグループにケルセチンとクルクミン(下記「ターメリック」参照)のサプリメントを投与することで前癌性ポリープの発生数とサイズを抑えることができたと報告しています。 また、結腸ガンの原因となる結腸内の変化をケルセチンによって防止できることを動物実験で示した研究もあります。

    ケルセチンは、タマネギ、リンゴの皮、赤ワインなどに含まれています。サプリメントを利用しても良いでしょう。

    ケルセチンが有効かもしれないガンは、乳房・前立腺・卵巣・肺のガンです。
  • ターメリック

    ターメリック(ウコン)は、インド料理でよく使われる香辛料ですが、ガン患者に多く見られる炎症に関与するシクロオキシゲナーゼ2(COX-2)という酵素の生産を阻害することから、結腸ガンの予防に効果があると考えられています。

    ミズーリ大学が行った動物実験では、ターメリックの有効成分であるクルクミンに、黄体ホルモンが関与する乳腫瘍の発生率を下げ、発生時期を遅らせ、さらに多発性腫瘍の発生率を減らす効果のあることが確認されました。 クルクミンは乳ガン以外に、胃や、肝臓、肺のガンを予防する効果が期待できます。

    黒コショウをターメリックと組み合わせて用いることで、クルクミンの効果(生物学的利用能)が 100~200倍に増加すると言われています。
  • 唐辛子
    "The Journal of Clinical Investigation" に掲載された研究によると、トウガラシに含まれるカプサイシンという辛味の成分により大腸ガンのリスクを減らせる可能性があります。 マウス実験において、カプサイシンを含むエサを与えたマウスでは腫瘍量が減って、寿命が30%延びるという結果でした。