抗生物質の副作用としての下痢に乳酸菌は効果が無い

(2013年8月) 過去の複数の研究でプロバイオティクスに抗生物質の副作用として下痢を起こすリスクや Clostridium difficile(大腸炎の原因菌)への感染リスクを減らす効果のあることが示されていますが、"The Lancet" 誌に掲載された研究によると抗生物質の副作用として起こる下痢に対して乳酸菌は効果がありません。

研究の内容

この研究では、抗生物質を服用している65歳以上の英国の入院患者 2,941人を2つのグループに分けて、21日間にわたって、一方のグループにはビフィズス菌とラクトバチルス菌という乳酸菌を、そしても一方のグループにはプラシーボを(二重盲検法で)与えました。

解説

今回の結果は、抗生物質と同時に乳酸菌を処方するという習慣に一石を投じることになるかもしれません。 乳酸菌の効果のわりにコストが高いということになるのです。

ただし研究グループによると、今回の研究には下痢をしやすい患者を除外できていないなどの不備もあります。

今回の研究は、乳酸菌関連のメーカーからの資金提供は受けていませんが、研究グループのリーダーは過去にヤクルト社から資金提供を受けていたことがあります。