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妊娠中に抗てんかん薬を服用していても生まれる子供は病弱にならない

(2017年2月) "BMJ Open" に掲載されたオーフス大学(デンマーク)の研究で、妊娠中に抗てんかん薬(AED)を服用していても、生まれた子供が病院に行く頻度が増えたりはしないという結果になりました。出典: Prenatal exposure to antiepileptic drugs and use of primary healthcare during childhood: a population-based cohort study in Denmark

妊娠中のAED服用

これまでの研究では、妊娠中にAEDを服用していると胎児に先天性奇形が生じたり胎児の脳の発達に支障が生じたりする恐れのあることが示されています。

妊娠中のAED服用が胎児の生後の健康全般に及ぼす影響については調査が行われていませんでしたが、今回の研究によると、この点に関しては心配が無さそうです。

研究の方法

デンマークで 1997~2012年のうちに生まれた子供96万人超を 2013年12月まで追跡調査したデータを用いて、胎児のときに母親がAEDを使用していた場合と使用していなかった場合とで、子供が一般開業医のサービスを受けることになるリスクに差があるかどうかを調べました。

データの分析においては、子供の性別・誕生日・母親の年齢・家庭状況・精神疾患の有無・薬物の使用など様々な要因を考慮しました。

結果

96万人超のうち、胎児のときに母親がAEDを服用していたのは 4,478人でした。

胎児のときに母親がAEDを服用していた子供は、一般開業医のサービスを受けるリスク(罹患率比)が3%増えていました。 しかし、この増加分は主に、医師に電話で相談することが増えていたためであり、実際に診療を受けることが増えていたためではありませんでした。
AEDは、癲癇(てんかん)だけでなく偏頭痛や双極性障害(躁うつ病)の治療にも用いられますが、今回の研究では、AEDを使用する理由が癲癇であったかどうかによる違いは見られませんでした。
ただし研究者によると、胎児のときに母親がAEDを服用していた子供の一部で医師の診察を受ける頻度が増えていて、それが3%というリスク増加を引き起こしている可能性も排除しきれません。