(2017年8月) "European Journal of Nutrition" に掲載されたコネチカット大学の研究によると、抗酸化物質が豊富な食生活が死亡リスクの低下に有益かもしれません。
研究の方法
30才以上の米国人男女2万3千人超を対象に、過去24時間における食生活に関するアンケート調査を行ったのち、平均13年間にわたり死亡状況を追跡調査しました。
そして、アンケート結果から推定した抗酸化物質の摂取量と死亡リスクの関係を分析しました。 データの分析においては、年齢・性別・人種・カロリー摂取量を考慮しました。
結果
追跡期間中に 7,157人が死亡しました。 ガンで死亡したのは 1,578人、心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡したのは 2,155人でした。
食事から摂取する抗酸化物質の量に応じてデータを4つのグループに分けた中で抗酸化物質の摂取量が最も多かったグループは、摂取量が最も少なかったグループに比べて死亡リスクが次のように低下していました:- 総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク): 22%
- ガンで死亡するリスク: 25%
- 心血管疾患で死亡するリスク: 17%
抗酸化物質を豊富に含む食品
抗酸化物質は果物や野菜に豊富に含まれています。
βカロチン
人参、ほうれん草、とうがらし、かぼちゃ、にら、マンゴー、メロン(果肉が赤いもの)、スイカなど。
αカロチン
人参、とうがらし、ピーマンなど。
βクリプトキサンチン
みかん、パパイヤ、赤ピーマン、オレンジなど。
リコピン
トマト、スイカ、グレープフルーツ(果肉が赤いもの)など。
ビタミンC
アセロラ、ピーマン(特に赤/黄色のもの)、キウイ、芽キャベツ、ブロッコリー、レモン、カリフラワー、水菜、レンコンなど。