乳ガンの治療と同時に抗酸化物質を服用していた患者は予後が悪かった

(2019年1月) "The American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたドイツの研究で、乳ガンの化学療法や放射線療法を受けている時期に抗酸化物質のサプリメントを服用していた患者は予後が悪いという結果になっています。
Audrey Y Jung et al. "Antioxidant supplementation and breast cancer prognosis in postmenopausal women undergoing chemotherapy and radiation therapy"

研究の方法

非転移性の乳ガンと診断された閉経後の女性 2,223人を対象に、2002~2005年および 2009年の2回にわたり(たぶんサプリメントの服用状況などを)聴き取り調査したのち、2015年6月末まで予後を追跡調査しました(追跡期間は中央値で6年間)。

結果

36%の女性がガンと診断される前にサプリメントを服用していました。 診断後ににサプリメントを服用していたのは45%でした。

追跡期間中に240人が死亡(乳ガンを試飲とするのは134人)し、200人で乳ガンが再発しました。

化学療法や放射線療法を受けた患者 1,940人のデータを分析したところ、化学療法や放射線療法を受けた時期に並行的に抗酸化物質を服用していた患者は、総死亡リスクが64%高く、無再発生存率が84%悪化(*)していました。
(*) worsened recurrence-free survival (HR: 1.84)
研究グループは「今回の結果は、化学療法や放射線療法を受けているときには抗酸化物質の使用を避けるのが望ましい(possibly avoid)とする現行のガイドラインと合致する」と述べています。