抗酸化ビタミン類の摂取量が多い人は心臓病や脳卒中になるリスクが低かった

(2018年11月) "Nutrients" 誌に掲載された香港大学などによる研究で、抗酸化効果のあるビタミン類の摂取量が多い人は心血管イベント(*)が生じるリスクが低いという結果になりました。
(*) 心筋梗塞・脳卒中・心血管疾患による死亡など。

研究の方法

香港に住む平均年齢45才の男女875人を対象に、食生活に関するアンケート調査を行って抗酸化効果のあるビタミン類(ビタミンA・C・E)の摂取量などを調べ、その後22年間前後にわたり心血管イベントの発生状況を追跡調査しました。

875人のうちにサプリメントを常用している人は含まれていませんでした(サプリメントを服用する習慣があった人はデータから除外された)。 したがって、今回の研究は食事から摂取するビタミンA・C・Eの量と心血管イベントのリスクとの関係を調べたものということになります。

結果

追跡期間中に85人に心血管イベントが発生しました。

今回のデータにおける抗酸化ビタミン類の平均摂取量は、ビタミンAが 3,907IU/日、ビタミンCが141.7mg/日、およびビタミンEが9.88mg/日というものでした。

ビタミンA・C・Eのいずれについても、摂取量が多いほど心血管イベントが生じるリスクが低いという関係が見られました。
食物繊維に関しても摂取量が多いと心血管イベントが生じるリスクが低いという関係が見られました。 ビタミンB群・カルシウム・亜鉛・リン・鉄・各種の脂質・糖質・タンパク質などに関しては、摂取量と心血管イベントのリスクとのあいだに関係が見られませんでした。
抗酸化ビタミン類の摂取量に応じて4つのグループに分けて心血管イベントのリスクを比べたところ、抗酸化ビタミン類の摂取量が多いグループは最少のグループに比べて次のようにリスクが低下していました:
  • ビタミンA: -55%(摂取量が最大のグループ)
  • ビタミンC: -62%(摂取量が最大のグループ)
  • ビタミンE: -49%(摂取量が上から2番目に多いグループ)
ビタミンAは、摂取量が下から2番目のグループでも心血管イベントのリスクが45%低下していました。 ビタミンEは、摂取量が最大のグループではリスクの低下(-41%)が統計学的に有意ではありませんでした。