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膵臓ガン予防に効果がある抗酸化物質と効果がない抗酸化物質

(2016年7月) "International Journal of Food Sciences and Nutrition" に掲載された浙江大学(中国)の研究(メタ分析)によると、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質に膵臓ガンを予防する効果があるかもしれません。
喫煙者・2型糖尿病や慢性膵炎の患者・肥満者・膵臓ガンの家族歴がある人は膵臓ガンに注意が必要です。
メタ分析の方法

様々な抗酸化物質の摂取と膵臓ガンになるリスクとの関係を調べた研究の中から一定の基準を満たす18の研究を選出し、それらのデータを分析しました。

調査項目となった抗酸化物質
今回のメタ分析で調査項目となった抗酸化物質は次のようなものです: ビタミンC・ビタミンE・αカロチン・βカロチン・βクリプトキサンチン・ゼアキサンチン・ルテイン・リコピン・セレン。
  • αカロチンはβカロチンと同じカロテノイドの一種で、緑黄色野菜などの植物に含まれています。
  • βクリプトキサンチンもカロテノイドの一種で、オレンジの皮・パパイヤ・卵黄・バター・リンゴなどに含まれています。
  • ルテインもカロテノイドの一種で、ほうれん草やケールなどの葉野菜に豊富に含まれています。 ゼアキサンチンはルテインの異性体で、これも葉野菜に多く含まれています。
  • リコピンもカロテノイドの一種で、トマトに含まれていることで有名です。 トマト以外ではスイカやピンク・グレープフルーツ、グアバ、パパイヤなどに豊富に含まれています。
  • セレン(セレニウム)はミネラルの一種で抗酸化作用がありますが、必要量はごくわずかで、摂取量が少しでも多過ぎると毒性を発揮します。
結果
膵臓ガンのリスク低下が見られた抗酸化物質

ビタミンC・ビタミンE・βカロチン・βクリプトキサンチン・セレンについては、摂取量が多い場合に膵臓ガンのリスクが低くなっていました。

摂取量が最多のグループを最少のグループと比較したときのリスク低下幅は次のようなものでした: ビタミンC-32%、ビタミンE-30%、βカロチン-26%、βクリプトキサンチン-30%、セレン-53%。

膵臓ガンのリスク低下が見られなかった抗酸化物質
リコピンは15%のリスク低下でしたが、統計学的な有意性が微妙(95%CI 0.73-1.00)でした。 αカロチン・ルテイン・ゼアキサンチンの摂取量と膵臓ガンのリスクとの間に関係は見られませんでした。