抗酸化物質と死亡リスクの関係(メタ分析)

(2018年9月) "Advances in Nutrition" に発表されたメタ分析で、抗酸化物質の血中濃度や摂取量が多い人は死亡リスク(死因は問わない)が低いという結果になりました。
Ahmad Jayedi et al. "Dietary Antioxidants, Circulating Antioxidant Concentrations, Total Antioxidant Capacity, and Risk of All-Cause Mortality: A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis of Prospective Observational Studies"

研究の方法

2017年10月までに発表された41の前向きコホート研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は50万人超、死亡件数は約7万4千件でした。

結果

血中濃度

抗酸化物質の血中濃度が最大の場合には最低の場合に比べて、次のように死亡リスクが低下していました:
  • ビタミンC: -39%
  • αトコフェロール(*): -16%
  • セレン: -38%
  • αカロテン: -32%
  • βカロテン: -37%
  • カロテン類総量: -40%
  • リコピン: -25%
  • カロテノイド類総量: -32%
    (*) 一般的なサプリメントに用いられるタイプのビタミンE。

αカロテン・βカロテン・セレン・ビタミンC・カロテノイド類総量については、血中濃度が高いほど死亡リスクが低いという関係が見られました。 リコピンは、血中濃度と死亡リスクとの関係を示すグラフがU字型となりました(血中濃度が中程度のときに死亡リスクが最低)。

摂取量

抗酸化物質の摂取量が最大の場合には最少の場合に比べて、次のように死亡リスクが低下していました:
  • ビタミンC: -12%
  • セレン: -21%
  • αカロテン: -21%
  • βカロテン: -18%
  • カロテン類総量: -11%
  • カロテノイド類総量: -24%
  • 総抗酸化能(*): -23%
    (*) 食事に含まれる各種の抗酸化物質の摂取量のトータル。

βカロテンと総抗酸化能については、摂取量が高いほど死亡リスクが低いという関係が見られました。 ビタミンCは、摂取量と死亡リスクとの関係を示すグラフがU字型となりました(摂取量が中程度のときに死亡リスクが最低)。

結論

研究グループは「食生活の抗酸化能力が高いと死亡リスクが下がる可能性がある。 今回の結果は、果物や野菜など抗酸化物質が豊富な食品を推奨する現在の食生活ガイドラインと合致する」と述べています。