一般的には抗酸化物質のサプリメントを摂るべきではない(レビュー)

(2018年10月) シャヒード・ベヘシュティー医科学大学(イラン)などの研究グループが "Biomolecules" 誌に発表したレビューによると、一般的には抗酸化物質のサプリメントを飲むよりも健康的な食生活を心掛けるほうが良いようです。

レビューの要旨

  1. 臨床的には推奨されない抗酸化物質を大量に服用する人がいる。 そうした行為は次のような思い込みに基づく:

    「ガン・炎症・変性疾患は過剰な活性酸素種(ROS)により引き起こされるので、ROSの発生を(抗酸化物質で)阻止することによって組織的なバランスの乱れや病気を予防したり、ことによれば治したりできるはずだ」
  2. しかしながらROSは、病気の発症や進行だけでなく病気の予防においても重要であると考えられる。
  3. さらに、ビタミンC・ビタミンE・セレン・ハーブ類などの抗酸化サプリメントに有害な活性酸素種を減らす効果があると確定しているわけでもない。

結論

研究グループは、結論において次のように述べています:

「慢性的な酸化還元バランスの乱れの悪影響を最小限に抑える方法として最良なのは、(サプリメントに頼るのではなく)穀類や色とりどりの果物・野菜などでバランスの取れた食生活を採用し、同時に運動習慣・禁煙・飲酒量の制限といった生活習慣の改善を実施することである。

抗酸化物質サプリメントの使用が理に適(かな)うのは、(特定の抗酸化物質が)欠乏している場合だけだろう。 抗酸化物質サプリメントは、のべつまくなしに服用し続けるものではない。

ガン治療における抗酸化物質の利用に関しては、わかっていない点が多数あるので今後の研究が必要である」