不安症も脳卒中の原因に?

(2013年12月) "Stroke" 誌に掲載されたピッツバーグ大学の研究によると、不安症によって脳卒中のリスクが増加する可能性があります。 この研究の参加者のうち不安症が最も大きいグループでは、最も小さいグループに比べて脳卒中のリスクが33%増加していたのです。

研究の方法

25~74才の人たち 6,000人以上を対象に、面談・医療テスト・アンケートを実施して不安症と抑鬱の程度を評価し、その後の22年間にわたり脳卒中の発生状況を追跡調査しました。

結果

あまり重度ではない不安症であっても脳卒中のリスクが増加していました。

解説
研究者は次のように述べています:
「人は誰しも時おり不安を感じるものですが、不安感がひどかったり、常に不安を感じているという人では、やがて血管(脳卒中は血管の病気です)に悪影響が出る可能性があります」
ただし...

ただし、研究グループによると、この研究だけでは、脳卒中のリスクが不安症それ自体によって増加しているのか、あるいは不安症の人によく見られる喫煙や運動不足などの生活習慣によって増加しているのかは不明です。 さらに研究者によると、ストレス・ホルモンの体内量や、心拍数、血圧も(脳卒中のリスクの)要因となります。

鵜呑みにはできない

欝症状と脳卒中の関係を調べた研究は過去に複数行われています参考記事: 鬱病の中年女性では脳卒中リスクが二倍だが、そもそも脳卒中になる中年女性が少ないが、不安症と脳卒中の関係を調べた研究はほとんど行われておらず、今回の結果を鵜呑みにするわけにはゆきません。

不賛成
今回の研究に関与していない米国の脳卒中専門医は次のように不信感をあらわにしています:

「わたくし、今回の結果には少しばかり懐疑的です。 『不安症自体が脳卒中の主要なリスク要因であり(脳卒中の治療/予防において)不安症にまで対処しなくてはならない』 だなんて、ちょっと信じ難いですね」

「脳卒中の主なリスク要因はやはり、喫煙・高血圧・糖尿病だと思います。 不安症を治療して脳卒中のリスクが減少するというのは考え難いと思います」