不安感も潰瘍のリスク要因?

(2014年8月) "General Hospital Psychiatry" 誌に掲載されたニューヨーク市立大学の研究によると、不安感によって(胃や小腸に)潰瘍が生じるリスクが増加する可能性があります。

潰瘍の原因として有名なのはピロリ菌ですが、ピロリ菌があるのに潰瘍にならない人、あるいはピロリ菌がいないのに潰瘍になる人も存在します。

そこでこの研究では、成年の米国人 2,101人を対象に 1994~1995年および 2004~2006年の2回にわたりアンケートを実施し、ピロリ菌以外に潰瘍のリスク要因となるものを調査しました。 1回目および2回目の調査で「潰瘍がある」と回答したのは38人、2回目の調査でのみ「潰瘍がある」と回答した(新規に潰瘍を発症した)のは18人でした。

調査対象となった項目は、子供の頃に受けた虐待、喫煙習慣、薬物の使用、受動喫煙、神経症(ニューロティシズム)、および人口統計学的な要因(年齢・婚姻状態・性別・教育水準・年など)でした。

その結果、2回行われたアンケートのいずれでも、不安感のある人では潰瘍があるリスクが4倍に増加していました〔(OR=4.1, 95% CI=2.0-8.4)と(OR=4.1, 95% CI=1.4-11.7)〕。

不安感により潰瘍のリスクが増加する理由として疑われるのは、(不安感による)ストレス・ホルモンの増加や胃酸分泌量の増加で、研究グループは今後この点に関して調査を行う予定です。