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薬の種類によっては青汁との同時服用で効果が妨げられる恐れがある

(2017年9月) "Biological and Pharmaceutical Bulletin" 誌に掲載された北海道大学の研究によると、不味いことで知られる健康飲料「青汁」が一部の薬の成分を吸着して小腸における吸収を妨げる恐れがあります。

研究の概要

試薬を用いた実験

青汁にローダミン123という試薬を混ぜたものを遠心分離機にかけ、その上澄み液を抽出して分析したところ、ローダミン123の濃度が低下していました。 このことから、青汁の不可溶性成分がローダミン123と大量に結合するのだと考えられます。

ネズミの実験

ローダミン123を単体で、または青汁と共にネズミの腸内に投与したのちにネズミのローダミン123血中濃度を調べたところ、ローダミン123を青汁と共に投与したときのほうがローダミン123血中濃度が随分と低いという結果になりました。

7種類の薬の実験

青汁の成分に吸着される度合いを7種類の薬とローダミン123とで比較したところ、クロルプロマジン(抗うつ薬や精神安定剤として用いられる)とイミプラミン(抗うつ薬として用いられる)がローダミン123と同程度以上に青汁の成分と結合しました。

イミプラミンを混入した青汁をかき混ぜても、青汁成分と結びついたイミプラミンがほとんど放出されなかったことから、青汁成分は薬の成分と強固に結合しているのだと考えられます。

ジルチアゼム(高血圧などの治療に用いられる)・フェキソフェナジン(抗アレルギー薬)・グリベンクラミド(糖尿病治療薬)・メトホルミン(糖尿病治療薬)・ノルフロキサシン(抗菌薬)の5種類については、青汁との結合がクロルプロマジンやイミプラミンよりも随分と弱かったり、ほとんど結合しなかったりでした。