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遺伝子的にアルツハイマー病のリスクが高い人は特にコレステロールに気を付けると良い

(2015年10月) "Dementia and Geriatric Cognitive Disorders" 誌に掲載されたハイデルベルク大学(ドイツ)の研究によると、遺伝子的にアルツハイマー病の発症リスクが高い人でも、コレステロールに気を付けることで認知機能が衰えるリスクを下げられるかもしれません。

アルツハイマー病の遺伝子的なリスク要因

神経細胞にコレステロールを輸送(神経細胞がシグナル交換を行うのにコレステロールが必要)するなど血中脂質の代謝において重要な役割を果たすApoE(アポリポたんぱく質E)というタンパク質があります。

このApoEの設計図にあたるのがApoE遺伝子なのですが、ApoE遺伝子には3種類の対立遺伝子(変異体)があります。 そのうちの1つが「E4」と呼ばれるもので、この対立遺伝子を保有している人はアルツハイマー病の発症リスクが増加します。 ドイツの場合、国民全体の20%がApoE-e4対立遺伝子を保有しています。

研究の方法

2つの医療データベースを用いた調査を行いました。 一方のデータベースには70才超の男女 1,434人のデータが、もう一方のデータベースには50才超の男女366人のデータが含まれていました。 データの内容は血液サンプル、医療記録、および認知機能テストの結果でした。

結果

ApoE-e4が認知機能(特に記憶力)低下のリスク要因として最も強かったのは、高コレステロール血症と心臓疾患がある場合でした。

実用性

この結果から、ApoE-e4を保有している人(その中でも特に新血管疾患を抱えている人)はコレステロールを適正に保つことでアルツハイマー病のリスクを下げられると思われます。

コレステロールは動脈硬化のリスク要因ですが、その動脈硬化は心臓疾患だけでなく認知症のリスク要因でもあります。 またコレステロール自体も直接的にアルツハイマー病のリスク要因となります。

コレステロールを適正に保つには、食生活の改善と運動習慣が有効です。 野菜・果物を食べる量を増やし、動物性脂肪を控えるようにしましょう。

研究者は次のように述べています:
「心臓の健康に有益なものが脳の健康にも有益です。 そして、ApoE-e4を保有している人にはこれが特に当てはまるようです」
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