盲腸を手術するとパーキンソン病のリスクが増加?

(2019年5月) "Digestive Disease Week 2019" で発表予定であるケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究で、盲腸(虫垂)を手術で切除した人はパーキンソン病になりやすいという結果でした。出典: Appendix removal associated with development of Parkinson's disease

これまでの類似研究は結果の方向性がマチマチで、虫垂の有無とパーキンソン病のリスクとの間に関係がないという結果や、虫垂を切除していない人のほうがパーキンソン病のリスクが高いという結果になっています。

研究の方法

後ろ向き研究において、米国在住で医療機関を利用した6千2百万人(うち虫垂を切除したのは49万人弱)の男女のデータを用いて虫垂の有無と(虫垂を切除してから半年以上が経過した時点での)パーキンソン病のリスクとの関係を調べました。

結果

虫垂を切除したグループでは0.92%がパーキンソン病を発病したのに対して、虫垂を切除しなかったグループでパーキンソン病を発病したのは0.29%に過ぎませんでした。

虫垂を切除したグループは切除しなかったグループに比べてパーキンソン病のリスクが3.19倍高いという計算になります。

高齢者と非高齢者に分けて分析すると、虫垂を切除した場合にパーキンソン病のリスクが18~64才では4.27倍および65才以上では2.20倍に増加していました。

コメント

研究者は次のように述べています:
「パーキンソン病の原因を探る近年の研究では、αシヌクレインと呼ばれパーキンソン病の発病から間もない時期に胃腸管に見られるタンパク質を調べています。 世界中の研究者がパーキンソン病発症のエビデンスを求めて胃腸管を調べるのもそのためです。 そして盲腸も胃腸管の一部です」