リンゴとスタチンの心臓発作・脳卒中予防効果の比較

(2013年12月) 「1日1個のリンゴは医者いらず」という格言がありますが、"*The BMJ*" のクリスマス特別増刊号に掲載されたオックスフォード大学の研究によると、リンゴには抗コレステロール薬のスタチンと同程度に心臓発作や脳卒中などを予防する効果があると考えられます。
Adam D M Briggs, Anja Mizdrak, Peter Scarborough. A statin a day keeps the doctor away: comparative proverb assessment modelling study. BMJ 2013;347:f7267
研究の方法

この研究では、数学モデルを用いて、150年の歴史を持つ「1日1個のリンゴは医者いらず」という格言の正しさをスタチンとの比較により検証しました。

推算は以下の前提に基づき行われました:
  • 「1日1個リンゴを食べる」という指示が守られる率は70%である。
  • スタチンを服用したほうが良いのに服用していない50歳以上の人口は 1,760万人である。
研究の結果

このような前提に基づき推算したところ、上記の 1,760万人が毎日スタチンを飲むとすれば心臓発作や脳卒中による年間の死亡数が 9,400人減る一方で、50歳以上の英国人(2,200万人)の70%がリンゴを1日1個食べるならば死亡数が 8,500人減ると考えられるという結果になりました。

ただし、この推算は現在スタチンを服用中の人が引き続きスタチンを服用するという想定に基づいています。 研究者は「現在スタチンを服用中の人はスタチンの服用は止めずにリンゴを食べるようにしてください」と述べています。