アロマターゼ阻害剤が乳ガンの予防に有効

(2013年12月) "Lancet" 誌に掲載された英国の研究によると、アロマターゼ阻害剤の1つであるアナストロゾール(アリミデックスなど)が乳ガンの(再発ではなく)新規発症の予防にも有効です。

4,000人近い女性を2つのグループに分けてアナストロゾールまたはプラシーボを5年間にわたって服用してもらったところ、プラシーボを服用したグループでは85人が乳ガンになったのに対して、アナストロゾールを服用したグループで乳ガンになったのは40人(53%のリスク減少)だったのです。

過去の研究では、同じくアロマターゼ阻害剤の一種であるエクセメスタン(商品名アロマシン)に、今回の結果と同程度の、そしてタモキシフェン(乳ガン予防薬としての歴史が最も長い)以上の乳ガン予防効果が認められています。

この研究においてアナストロゾールを5年間最後まで服用したのは70%でしたが、この数字はプラシーボのグループよりも少し低い程度です。 アロマターゼ阻害剤は骨折のリスクが増加する原因となるため、アナストロゾールを服用した女性の多くは骨を強化する薬も飲んでいました。

アナストロゾールを服用したグループの方が確かに関節痛やホットフラッシュになる人が多かったのですが、プラシーボのグループにもこれらの症状が出る人が珍しくなかった(いずれのグループでも半数以上)ことから、関節痛やホットフラッシュは必ずしもアナストロゾールの副作用ではなく、更年期障害や加齢による部分もあると考えられます。

プラシーボのグループよりもアナストロゾールのグループで顕著に多かったのは、手根管症候群ドライアイでしたが、これらの発症数は関節痛やホットフラッシュほどではありませんでした。

この研究には、アリミデックスのメーカーである AstraZeneca社が資金を一部提供しています。 さらに、研究グループには AstraZeneca PLC から報酬をもらっている人が幾人か含まれていました。