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人工甘味料で太りやすい体質になる

(2017年4月) "ENDO 2017(米国内分泌学会)" で発表されたジョージ・ワシントン大学の研究によると、人工甘味料が体脂肪の蓄積を促進する恐れがあります。 特に、すでに肥満している人は要注意です。

細胞実験
スクラロースという人工甘味料がヒトの脂肪組織から採取した細胞に及ぼす影響を調べたところ、0.2ミリモル(*)という濃度のスクラロースにより、脂肪生産および炎症に関与する遺伝子群の発現量が増加しました。
(*) スクラロースが使われた清涼飲料水を毎日4缶ほど飲む人のスクラロース血中濃度に相当する。
スクラロースの濃度を1ミリモルにすると、脂肪組織から採取した細胞中に蓄積する脂肪滴(*)の量が増加しました。
(*) 細胞中に存在する球形の液滴。 内容物は脂質やタンパク質など。 脂肪滴それ自体は異常なものではなく、脂肪細胞には大量に存在する。
生体組織検査

人工甘味料(主にスクラロースだがアスパルテームやアセスルファムKも)を摂取する習慣がある肥満者および普通体重者(合計8人)と、人工甘味料を摂取する習慣が無い人たちの腹部脂肪から脂肪サンプルを採取した比較しました。

脂肪が多く作られる

その結果、人工甘味料を摂取する習慣があるグループでは脂肪を生産する遺伝子群が過剰に発現していました(遺伝子群が過剰に活動していた)。 血中のグルコース(ブドウ糖)が細胞中へと輸送される量も、人工甘味料を摂取する習慣があるグループのほうが多くなっていました。

甘味受容体が異様に多い

人工甘味料を摂取する習慣があるグループでは腹部脂肪の組織中に存在する甘味受容体が過剰に発現しており、人工甘味料を摂取する習慣がないグループに比べて最大で2.5倍の発現量でした。

脂肪組織において甘味受容体が過剰に発現していると、グルコースが体に取り込まれやすくなる可能性があります。 体が取り込んだグルコースは血流中へと吸収されます。

肥満者で顕著

脂肪を作る遺伝子の過剰な発現も甘味受容体の過剰な発現も、普通体重者より肥満者で顕著でした。

研究者によると、甘味受容体の過剰な発現によりグルコースが吸収されやすくなるのは特に、すでに血糖値が高い糖尿病や糖尿病前症の患者にとって問題であると思われます。

関連研究
これまでの研究でも、人工甘味料により特に腹部の脂肪が付きやすくなることや、ダイエット中に人工甘味料の使われた炭酸飲料を飲むとダイエットの効果が10%以上損なわれることが示されています。 人工甘味料により摂取カロリーを判断できない体になるという研究もあります。