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人工甘味料が使われた飲料でも心臓発作のリスクが増加?

(2014年3月) 米国心臓学会で発表された米国の研究によると、砂糖ではなく人工甘味料が使われた炭酸飲料または果汁飲料(*)(以下「ダイエット飲料」)によって心臓発作や脳卒中などのリスクが増加する可能性があります。
(*) 果汁を30%や10%だけ含むジュースであって砂糖の代わりに人工甘味料を用いたものを指すと思われます。 (
研究の方法
心血管疾患の病歴が無い閉経後の女性 59,614人(平均年齢62.8才)を対象に、過去3ヶ月間におけるダイエット飲料の飲用習慣などに関するアンケートを実施し、飲用量(350ml缶に換算して統一した)に応じて次の4つのグループに分類しました:
  1. 1日に2本以上のグループ
  2. 週に5~7本のグループ
  3. 週に1~4本のグループ
  4. 月に0~3本のグループ
結果
平均8.7年後の時点でデータをまとめたところ、種々の心血管疾患(*)トータルでのリスクが、1のグループでは8.5%、2のグループでは6.9%、3のグループでは6.8%、そして4のグループでは7.2%となりました。
(*) 「種々の心血管疾患」- 冠状動脈疾患・うっ血性心不全・心臓発作・冠動脈血管再生術・虚血性脳卒中、末梢動脈疾患(PAD)・心血管を原因とする死亡

この結果から、4のグループに比べて1のグループでは、心血管イベントのリスクが30%、および心血管が関与する病気で死亡するリスクが50%増加するということになります。

ダイエット飲料による心血管疾患リスクの増加は、人口統計学的要因(年齢・性別・収入など)や BMI、ホルモン補充療法、カロリー・塩分の摂取量、喫煙や運動の習慣の有無、糖尿病・高血圧・高コレステロールの有無、本物の砂糖が使われた飲み物の摂取量など心血管疾患のリスクに影響する要因を考慮した後にも依然として見られました。

ダイエット飲料の摂取量が最も多い1のグループには次のような傾向がありました: 比較的若い・喫煙習慣がある・糖尿病である・高血圧である・BMIが高い(太っている)。

解説
研究者は次のように述べています:
「ダイエット飲料によって心血管リスクが増加する理由が不明であり、心血管リスクの増加がダイエット飲料以外の要因によるものである可能性も残っているため、今回の結果だけでは、世間に向かって 『ダイエット飲料の摂取を控えましょう』 と呼びかけるには材料不足です」
過去の複数の研究(成人および10代の子供を対象としたもの)では、人工甘味料の用いられた飲料であっても体重増加やメタボリック症候群のリスク増加の原因となる可能性が示唆されています。 メタボリック症候群歯糖尿病や心臓疾患のリスク要因となります。