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人工甘味料でも糖尿病のリスクが増加する恐れ

(2017年7月) 糖類が使われた清涼飲料水が糖尿病のリスク要因であることが知られていますが、"American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された米国の研究によると、カロリーをほとんど含まない人工甘味料も2型糖尿病のリスク要因となる恐れがあります。

研究の方法

6万5千人ほどの女性を対象にアンケート調査を実施して、人工甘味料が使われた飲料(以下「ASB」)・糖類が使われた飲料(以下「SSB」)・水という3種類の飲料の摂取量を調べ、平均8.4年間にわたり糖尿病の発症状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 4,675人が糖尿病になったと報告しました。

糖尿病のリスクは、SSBを飲む量が多い場合だけでなく、ASBを飲む量が多い場合にも増加していました:
  • SSBを毎日2缶以上飲むという場合には、週に1缶未満しか飲まない場合に比べても、糖尿病のリスクが43%高かった。
  • ASBを毎日2缶以上飲むという場合には、月に3缶未満しか飲まない場合に比べて、糖尿病のリスクが21%高かった。
SSBもASBも1缶は355ml。

ただし、ASBで糖尿病のリスクが増加していたのは肥満者の場合だけでした。

清涼飲料水の代わりに水を飲むと良い

研究チームの推算によると、SSBの代わりにASBを飲むようにしても糖尿病のリスクは減りません

ASB1缶の代わりにを飲むようにすれば糖尿病のリスクが5%減ります。 SSB1缶の代わりにを飲むようにすると糖尿病のリスクが10%減ります。

ただし、こうした推算はASBやSSBが糖尿病のリスクを増加させる原因であるという仮定に基づいています。

今回の研究は観察研究なので、今回の結果によってASBやSSBが糖尿病のリスクを増加させる原因であることが確定したわけではありません。

関連研究

これまでに「最新健康ニュース」で取り上げた研究でも、人工甘味料が次のようにダイエットや健康にとって有害となることが示されています:
  1. 人工甘味料も血糖値やインスリン値に影響する。
  2. 人工甘味料で糖尿病やメタボリック・シンドロームのリスクが増加する。
  3. 人工甘味料により摂取カロリーを判断できない体になる。
  4. 人工甘味料により(特に腹部の)脂肪が付きやすくなる。
  5. ダイエット中に人工甘味料の使われた炭酸飲料を飲むとダイエットの効果が10%以上損なわれる。
  6. 人工甘味料が腸内の善玉菌を減らしたり、薬の効果を損なったりする。